eggの子は帰りの車の中でも元気いっぱい。

遊び足りないのか、自宅へ帰るまでの間もドライバーや、補助のスタッフ達と歌を歌ったり、何気ない会話を楽しんだり・・・。自分の話しをしたい子達ばかりで、一人ひとりに対応するのが大変な毎日を送っております(笑)。

私は最近送迎がメインで中の事はスタッフに任せているのですが、送迎だけでもその子の変化を感じる事が出来ます。そんな送りの時間での何気ない会話の出来事。

久しぶりにブログを書きたい気分になったので、今回はブログ担当のスタッフに割って、語りたい出来事をお伝えしたいと思います(笑)。かなり長文になりますが(写真なし)、一読して頂ければ幸いです。

 

 

ある日の送りの日の出来事。

 

この日もいつものようにお子さんたちを自宅まで送っていました。順次自宅までお連れしている中、後二人の顔ぶれを見て、そういえば、この二人はegg立ち上げ当時から来てくれてる子だなと思い、何気にこんな質問をしてみました。

egg校長「eggも最初の頃から今までの間で色々な子達が来てくれているよね。

男の子「そうだね、僕たちより小さい子達も増えたよね。」

egg校長「だね。でも二人はeggが出来た時から来てるから、色んな子や、スタッフを知ってるんだよね。」

男の子「そうだね。あのスタッフの人は、今何してるんだろう?」

egg校長「知らん。」

男の子「じゃあ、あのスタッフは??」

egg校長「知らん。」

男の子「まぁ、いいや。でもeggに来ている子達も随分成長したよね!?」

女の子「そうそう」

egg校長「(成長?)たとえば誰が?」

男の子「たとえば○○君とか、○○君。だって(以下省略)。」

egg校長「凄いよく見てるね!!」

男の子「だって○○くんは最初○○だったのに、今凄い○○になったよね」

女の子「そうそう」

egg校長「だよね。でも二人がそんなにみんなの事をちゃんと見れている事がスゴイよね。今年も新しい子達が増えた

し、二人は先輩なんだから、色々年下の子達に教えてあげてね。」

女の子「任せといて」

という、何気ない会話でしたが、私はとても幸せな気分になれた一時でした。

 

女の子の方は、egg利用初めの頃は少し恥ずかしがり屋な印象がありましたが、徐々に元々あったであろう責任感みたいなものが出始めました。とても印象に残っている事が、eggでBBQを初めて行った時、スタッフのトングを取って、私たちにも振舞おうとする優しい一面を見せてくれた事でした。又、男の子の方も、最初の頃は自分の意見をとても主張する、ちょっと大人顔負けな意見をズバズバいう子で、集団には少し馴染めない態度もとっていました。しかし、最近では、小さい子の利用者も増える中で、お兄ちゃんというか、先輩という感じの態度で、いたずらしている子を見かけたら、スタッフよりも一早く注意する一面もあったり・・・。

2014年9月に西区福重で10人定員から始めたegg。2015年12月には店舗展開という形を取らずに、あえて20人定員で西区今宿に移転して臨みました。そこには、私たちスタッフの狙いがあったからです。

 

それは「集団の中で成長してほしい」という事です。

 

私たちがeggを始めた頃に比べると、現在、放課後等デイサービスは福岡市だけでも3倍は増えているそうです。利用を希望される方もその子にあった事業所をと選びやすい時代になりました。療育プログラム、個別指導など様々なアプローチで取り組む事業所も増え、放課後等デイサービスも個性が出てきている時代です。

私たちも今年9月で丸3年になります。その中で私たちがこだわり続ける「集団」という中での療育スタイル。

遅かれ早かれ社会に出ていく彼ら、彼女らは、余りこの言葉は使いたくないのですが、「障がい」とうものに向き合って生きて行かなければなりません。今は、学校という中で将来の為に学び、親元で暮らす生活を送っているのですが、卒業していつかは親元を離れ、自立して社会に出なければなりません。自立する為には必ず集団という社会環境に慣れる準備が必要だと私たちは考えます。

eggには毎日20人近い子達にご利用して頂いておます。短時間の中で自由時間と、みんなの時間を設けて日々を楽しく過ごしています・・・。と言いたいところですが、実はそんなに簡単にはいかず、毎日毎日、色々な出来事があって、この100平米ある施設内がまさに「社会」という感じなのです。年齢の差もあり、色々な特性を持った子供達が来ている中で、自己主張、わがまま、喧嘩、パニック・・・挙げたらきりがない位の出来事が繰り広げられています。しかしこれが月日が経つといつの間にか不思議と、とてもいい集団に変わっていくのです。

私たちスタッフは特別な事はしていません。悪いことをする子には、親や学校の先生よりもきっと厳しく叱っていると思います。逆に出来なかった事が出来たり、些細な事でも見逃さず、さりげなく手伝ってくれたりした時には誰よりも褒めていると思います。又、私たちは子供達と同じ目線で子供の様にむきになって遊びます。そんな私たちの姿が大人というか、人としてあの子達は私たちと向き合ってくれるから集団の中で変われるのではないかと思っています。

何気ない会話の中から、改めて放課後等デイサービスについて考えさせられたそんな日でした。

学校が終わって、eggに行くのが楽しみと思われるような取り組みをこれからも続けて行こうと誓った日でした。

最後に、少しご報告がございます。eggのもう一つセールスポイントである「屋外活動」(eggではアドベンチャーチームと言ってます)をより快適に、ダイナミックに行うためのものがもうすぐ届きます。

土曜日・祝日・長期休みの時に大活躍してくれそうなもの・・・。

届き次第、BLOGでご紹介いたしますね。